はじめに

やりたいことが見つかるたびに、いろいろな職業を転々としてきたのだけれど、

ここ5年くらい、やりたい熱が徐々に高まってきたのが「家具づくり」でした。

しかも、1点ものではなく工業製品として作りたいし、普及させたいのです。

とはいえ、仕事の傍らでできるようなことでもなく、

モチベーションとしては、それを仕事にするつもりがあるというよりは、

単純に欲しいものがあるけれど売ってないから作りたい、ということなのです。

 

欲しいもの。それは椅子です。

世の中には、椅子の学校なるものもあるようですが、調べていくうちに、

CADができれば工場に持ち込んで製品化することができそうだぞ、と思いました。

しかし、学生時代はデザインだの、美的センスだのというものとは、

いまひとつ縁のないところを歩き、社会人になってからは、ディレクターだの

プロデューサーだのという、発注する側の立場に立ってきたので、

自分で手を動かして何かをする、ということがピンときませんでした。

 

そこで、そもそもデザインとは何か、ということから学ぶべきだろうと考え、

卒業するころには40歳であることも、働きながら学校に行って課題もこなすことの

大変さも、ありとあらゆることに関する思考を放棄して、

専門学校に行くことを決定しました。

 

たまたま学校に行こう! と思い立った日の翌日にオープンキャンパスをやっていた

東京デザイン専門学校というところがあり、それに参加したその日に申し込めば

何回かあるAO入試の応募締め切りの1つに間に合い、

さらには、奨学生の募集締め切りにも間に合うというタイミングだったので、

運命に導かれるようにして入学する学校も決めてしまいました。

(実際に入学できるかどうか、奨学金が受けられるかどうかが判明するのは

3か月ほど後のことでしたが、不思議と自信がありました)

 

そういうわけで始まった4月からの専門学校生活なのですが、

ふと、今からじゃ遅いよなー、と思っている社会人や、

専門学校ってどんなところなんだろうな、と思っている学生さんのために

学生生活のログを取ってみたら面白いのではないかと思いついたので、

すでに1か月が経過してしまいましたが、ブログを始めてみることにしました。